ベーコンレタスチーズバーガー

登山とそれにまつわる道具・用具を考察。特にUL。時に,Appleと車中泊も。

R01北海道の旅#3  8月11日(日)礼文島2日目

桃岩登山口からトレッキング

久種湖キャンプ場は、ライダーさん(ツーリングテント)と若者グループさん(大きいテント)が、半々ぐらい。朝一番に起きたのは、多分、私でした。なにせ、バスに乗って香深港フェリーターミナルへもどり、バスを乗り換えて桃岩展望台コース登山口まで行くのだ。そして、桃岩展望台コースのトレッキングを午前中に走破する予定。

静かに静かに、テントの中で片付けられるものは片付け、最後に、テントだけたためばいいような手順で進める。朝ごはんとコーヒーは飲みたいので、ストーブとクッカー、食料は最後にザックに押し込めばいいようにする。

今日もいい天気かなと思い、スマホでチェック。(4G使えました)おぉ、晴れるのは、午前中だけみたいだ、午後からは崩れる…。皆さんが起き出した頃に、よし、出発。

病院前バス停→香深港フェリーターミナル、乗り換えて、香深港フェリーターミナル→桃岩展望台コース登山口へ。

桃岩展望台コースは、香深港フェリーターミナルから近いためか、いる、いる、トレッキングの皆さんが大勢。トレッキングのツアー団体さんも。昨日の最果て感溢れる岬めぐりコースとは違い、ここは人気のコースですな。

昨日と比べて、コース自体は歩きやすい。一面に広がる御花畑礼文ブルーの海。いや、これは天国だ。礼文島は、本当に、”花の浮島”。心軽やかに、ウキウキしながら、ウォーク。奥尻島の山影も海の向こうに見える。桃岩展望台、キンバイの谷、元地灯台と、もうすごくいいです。

途中で、昨日、岬めぐりコースでご一緒したご夫婦とすれ違って、「こんにちは。今日も、同じコースですね。」と。実際は、お互いに逆コースをたどっていたようでしたが…。

コース途中で写真撮影をされていた別のご夫婦さんを邪魔してはいけないと、手前で待っていた私。待っていた私にお気づきになられたご夫婦さんが、「すみません。」と。「楽しそうに撮影されていたので、(邪魔しないように)待っていました。」と私。本当に楽しそうだったのですよ。あの素晴らしい景色の中だったら、だれでも心躍る体験のはずです。

元地灯台からは、整地された砂利道。次のバス時間を気にして時計を見ながら、北のカナリアパークまでスロージョギング。テント道具一式を背負ってだけど、緩やかな下りなので…。眼前には、奥尻島が海に浮かんで見える。

北のカナリアパークへ

地図で見ると、一旦、海沿いの道路を出てから、再び、北のカナリアパークへと入るようになっているが、実際は、ショートカットの散策路が作られている。

眼下に広大な海、その向こうに利尻島、緑の芝生…。そこに立っている平屋の小さな校舎。本物の小学校みたいだ。映画のロケ地だとは知っていたが、一瞬で、その場所の虜になった。(映画は、これから見ます)

脇は、真新しい休憩所もある。休憩所と言っても、かなりオシャレな感じ。有料で、オリジナルの「北のカナリア ドリップコーヒー」も飲める。自分で袋から出し、ポットでお湯を注ぐのです。走ってきた後だし、すごく美味しい。

ここで、問題発生。次のバスで香深港フェリーターミナルへいくと、バス到着からフェリー出航まで、20分程度の時間しかない。しかし、その次のフェリーだと夕方の出航になってしまう。(この時点で、まだ昼前後)どうしようか迷った末、オシャレな休憩所の世話をしていらっしゃるおばちゃんに相談してみた。地元の方のはずだし…。そうすると、こう言う。「男の人(の体力)だったら、バスを待っていないで、すぐに歩いていけば間に合うはずよ。」「どのくらいの距離ですか?」「3キロぐらいかね。」おぉ〜、その発想はなかった。では、おばちゃん、ありがとう。走っていきます。

礼文島よ、さようなら。また来るからね。

また、スロージョギング。香深港フェリーターミナルまで、海沿いの道を、テント道具一式を背負ってスロージョギング。しばらく走ると、海の彼方から、やってきました、フェリー。「あ、あれに乗るんだよね。」と思いながら、スロージョギング。簡単に、フェリーに抜かれました。時計を見ると、なんとか間に合いそうな感じだけど、心持ちスピードを上げます。

すると、後ろから、カッコいいキャンピングカーがやってきて、「フェリーターミナルの方へ行くので、乗っていきません?」と。ふと、顔を上げると、先ほどの写真撮影のご夫婦。でかいザックで海辺を走っている姿と、それをあざ笑うかのようなフェリーが目に入ったのでしょうか。わざわざ、声をかけていただきました。ありがとうございます。本当に嬉しかった。「いや、だいじょうぶで〜す。もうちょっとなので…。」と、丁重にお断りして、スロージョギングで桃岩展望台コーストレッキングを締めくくろうとする自分。他人様から、「乗せて行ってあげるよ。」と声をかけていただけるなんて…。本当に、ありがとうございました。忘れません、優しいお言葉、あの光景…。さようなら、礼文島。また、来るからね。

その後、汗だくで、乗船の列に並びました。

午後も、ハードだ。

稚内に戻ると、すごく寒い。やはり、天気は崩れてきた。地元の人も、「寒い。」と言っているくらいだ。みんな長袖。これ、本当に夏か?先ほどの青い海と可憐なお花は、どこ行っちゃったの?

落ち着いて、一人作戦会議。これからどうするか?鉛色の空、寒い。あ、宗谷岬へ行っていない、稚内港北防波堤ドームへ行っていない、稚内副港市場も見ていない。おっと、エサヌカ線も…。ということで、出発。ところで、今夜は、どこで寝る?ウスタイベ千畳岩キャンプ場まで、行こうか。