ベーコンレタスチーズバーガー

登山とそれにまつわる道具・用具を考察。特にUL。時に,Appleと車中泊も。

R01北海道の旅#3  8月13日(火)霧の美幌峠

霧の美幌峠

女満別の朝は小雨。メルヘンの丘も色が冴えない。気分も冴えない。定番の朝飯を車の中で食って、コーヒーを沸かし、ゆっくりと飲む。さぁ、行くぞ。一路、美幌峠を目指す。女満別周辺を走りながら感じたのは、あの「メルヘンの丘」のような畑が、そちらこちらにあるんだなということ。あまり車が通らなそうな舗装の農道も越えていったが、本当に心洗われるような景色が現れ、そしてまた、消えていく。名前がついているのかわからないが、「メルヘンの丘」2、「メルヘンの丘」3のような景色が、次々と…。

そうこうしているうちに、美幌峠へ。雨が降ってくる。霧がかかってくる。視界が5メートルもない。烈風。凄い天気だ。美幌峠を駆け下りる時の屈斜路湖の眺めは、是非見るべきだ…、という話に期待して、ここに来たのだが、この天気とは…。本当に何も見えません…。

屈斜路湖で温泉2つ

何も見えない峠をそうそうに降り、やってきたのが、コタン温泉露天風呂。手を伸ばせば、屈斜路湖という風光明媚すぎる無料温泉です。すでに、入られている方がいらしゃったので湯加減を聞いてみると、「ぬるくて湯から上がれません。」と。ん〜、入ろ。狭いけどきちんとしている脱衣所で、さっさと服を脱ぎ、靴下脱いで、サンダルを下足置き場へ置き、「失礼します。」。おぉ〜、ぬるい。そんなこんなしているうちに、若いお兄さん、外人さんのカップル(男女別のお風呂です)等、どんどん入ってくる。ぬるい、ぬるすぎる、せっかくの屈斜路湖の景色も寒々しくて…。

と、そこに現れたのが管理人さん。「すみません、ぬるくて…。」というと、「今、お湯を入れるから…。」と秘密(?)の栓をにひねってくれた。少〜しずつ、下の方から熱いお湯がじわじわと。管理人さんがぼやく、「昨夜のキャンプ、あれはなんだ…。ただ、ビール飲んで騒いでいるだけ…。」「子供には、少し不便なくらいでちょうどいい…。」そうか、小学生くらいの子供さんがいる2〜3家族の合同キャンプが楽しい夜を過ごしたのね〜、でも、キャンプってそういうものではないでしょってのが、管理人さんのお気持ちなのね…。などと、一同頷きながら(すでに外人さんを含め、5〜6人はいる)次第に心地よくなってくる温泉に浸かる。目の前は、屈斜路湖雄大な景色…、朝9時前。ありがとうございました、管理人さん。とってもいいお湯でした。前回の北海道旅行で行った、知床半島のセセキ温泉(目の前が海)もワイルドでしたが、こっちが良かった。

次に、移動して、砂湯。「砂を掘ると温泉」「いつも誰かが掘っている」という場所らしい。そこのキャンプ場は大賑わい。お盆中だからであろうか、凄い人出。湖沿いの車道に、ずら〜と縦列駐車状態。

早速、砂浜に行く準備。半ズボンにサンダル、濡れてもすぐ乾く化繊の服。砂浜まで歩くと、たくさんの人、人、人…。小学生の子供たちが、掘っている…。そのお父さんたちも、掘っている。中には、湧き出した湯に浸かっている人もいる。そして、皆さん、シャベル持参…。シャベル…、シャベル…、そうか、何を使って砂を掘るんだ?売店で、シャベル売ってるぞ(子供用のプラスチック製)、いや、流石に恥ずかしい。おぉ、棒切れがあるじゃないか、よし、これで!

霧の摩周湖

天然の温泉に満足すると、次は、摩周湖を目指す。「霧の」摩周湖というくらいなので、摩周湖を見ることは相当難しい、1割くらいの確率なのだろうか、霧で視界不良でも、「いやぁ、 摩周湖行ったけどさ、やっぱ、霧で見えなかった。」と言い訳が普通にできる特別な場所と思っている。それで、立派な舗装の山岳道路をクルマで登っていく。走り屋さんなら、ガンガン攻めて行きそうな、眺めの良い道路。

まず、摩周湖第3展望台。此処は、駐車スペースが狭い。満車状態。そのまま、通過せざるを得ない。そして、摩周第1展望台。 ここは、係員さんがいて有料。かなり広い。観光バスも入る。

どうか。見えるか?坂を駆け上がり、展望台へ・・・・・・・・・・・見えました。

摩周ブルー。下の売店のところでは、野生のリスさんのモグモグタイムに人だかりも…。

有料駐車場だらけの阿寒湖

お次は、阿寒湖。大きな観光ホテルがいくつも並び立つほどの開発地域であるのに、ここには無料の駐車場所がない。(ようでした。)唯一、メイン通りに(釧路信用金庫阿寒湖畔支店の向かい辺り、湖側)に「アイヌコタン P無料」の大きい看板があるが、当然満車。では、ということで、阿寒湖アイヌコタンへ向かうも、手狭な駐車場であり、キャンピングカーの自分には無理。そこで失礼させていただき、車を止めたのは、阿寒ネイチャーセンターを通り過ぎた辺りにある観光バス駐車場所。何故か、観光バスは1台もなく、代わりに北海道や本州ナンバー乗用車がたくさん…。

車を置くと、足早にアイヌコタンへ。翼を広げたフクロウさんが迎えてくれる。坂を登ってお土産屋をのぞいて、無料の資料館などを見せていただき観光終了。トイレに寄らせてもらおうと資料館(アイヌ生活記念館)の裏に回ると、なんと、ここにも駐車スペースがあった。ここは、国道240号線沿いなのだ。つまり、最初からここを目指してくれば、難なく車を止めることができたはず…。リサーチ不足。

その後、スロージョギングしながら、阿寒湖遊覧船乗り場付近へ。ここで、しばらく美しい湖を眺めて過ごす…。また、スロージョギングで車へ引き返す。まだまだ、満車状態。自分が出ると、別の車がスッと駐車。とても美しい場所なのに、なぜか、心からは楽しめない…、そんな、阿寒湖でした。

晴れを求めて、層雲峡へ

さて、明日は黒岳登山。天気予報では、黒岳方面は午前中は晴れ。登山は午前中に行動するのが良いとされている。本日中に層雲峡へ辿り着き、車中泊して、早朝、登山開始という計画。津別町北見市を通って、夕方晴れの北海道を層雲峡へ向かう。

夕暮れが迫って、目的地の層雲峡野営場へ。しかし、標識や看板を発見できず何回も行ったり来たり。それらしき駐車場も見つけて入ってみたが、既に暗くなりかけて、野営場へ入る道(たぶん徒歩)も見つけられずに、撤退。では、第2候補の層雲峡公共駐車場へ。ここは、「ご自由にご利用ください。」なのです。太っ腹なのです。坂道を利用した2階建てになっており、自分は他の観光客に邪魔にならないようにと上の階の星空が見える方へ。広大な駐車場をほぼ独占状態でした。層雲峡の関係者の皆様、本当に感謝申し上げます。こんな素晴らしい場所を提供してくださって、ありがとうございます。綺麗なトイレもあります。徒歩1分のところに、有名なラーメン屋さん、「登山軒」もあります。その辺りは、イベント広場になっていて、夜になっても綺麗なイルミネーションでお迎え。食べ物屋さんもたくさんあり、テラスで生ビールという人もいるのです。いやぁ、ココロ和みました。おもてなしムード満載です。夜は、何かイベントもやっていたようでした。最後には、夏の極め付け、打ち上げ花火もですよ。